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2025-02-02

音楽と無声映画 活弁ノ巻 -雄呂血- @和歌山城ホール

『雄呂血』(1925年 総指揮:牧野省三 監督:二川文太郎 出演:阪東妻三郎 上映時間:75分)

1920年代後半のトーキー(発声映画)の登場まで、映画のフィルムには音がありませんでした。その頃の映画を現代では「サイレント映画(無声映画)」と呼びますが、しかし、当時の映画館が決してサイレント=静かだったわけではありません。楽士という専門の音楽家が、ピアノを中心とした楽器の生演奏で、スクリーンに映しだされる映像に、音楽の彩をそえていました。

そうした当時の劇場の雰囲気を再現するのが、サイレント映画を、楽士の鳥飼りょうさんのピアノ生演奏とともに上映する本町文化堂の連続イベント『音楽と無声映画』。今回はその特別版として、鳥飼りょうさんに加え、活動写真弁士の大森くみこさんをお招きする「音楽と無声映画 活弁ノ巻」。チャンバラ無声映画の金字塔にして、稀代の名優バンツマ主演の『雄呂血(おろち)』を、和歌山城ホールにて上映します。上映後には、本町文化堂嶋田も交えてトークを予定しています。

[ものがたり]
久利富平三郎(阪東妻三郎)は漢学者松澄永山(関 操)の漢学塾で学ぶ若侍。家老の息子に喧嘩を吹っかけられたことがきっかけで、塾を破門、秘かに想いを寄せていた松澄の娘、奈美江(環 歌子)からも絶交され、故郷を追われた。
流浪の身となり惨めな旅を続ける中、平三郎の善意の行動は、人々からことごとく曲解されてしまう。次第に心も生活も荒んでいき、いつしか “ならず者”と恐れられるようになる。虚無の深淵に沈んでいく平三郎は果たして…。人を愛し正義を貫こうとした為に、虐げられ悪人の汚名までもきせられた下級武士の、怒りを爆発させるまでを描く。

活動写真弁士 大森くみこ

2012年弁士デビュー。関西をはじめ全国各地での上映会、国内外の映画祭、寄席等に出演。2024年春にはアメリカ4都市活弁ツアー「The Art of the Benshi」出演。関西弁も駆使したコメディポップな作品からシリアス作品まで硬軟問わずの語り。ラジオ関西「田辺眞人のラジオレクチャー」レギュラー出演中。

ピアノ 鳥飼りょう

サイレント映画の楽士。ピアノ、打楽器を演奏。 全ジャンルの映画に即興で伴奏をつけ、これまでに伴奏した作品数は800以上。国内外の映画祭や劇場等での生演奏付き上映に多数出演している。現在、最も上映会で演奏する楽士のうちの一人。無声映画振興会代表。


日時■ 3/2(日) 18:00~20:00
上映75分、嶋田詔太(本町文化堂)を交えてアフタートークあり

場所■ 和歌山城ホール1階展示室

料金■ 一般 3,000円 / 30歳以下 2,000円 / 小学生以下 500円

チケット販売■ 本町文化堂 / シネマ203 / LURUMUSIC / 和歌山城ホール / 県民文化会館

申込(チケット取り置き)■ 
・WEBフォーム:https://torioki.confetti-web.com/form/3714
・メール:btcc.wakayama@gmail.com
・TEL:073-488-4775(※当店営業時間内に限ります)

主催■ 本町文化堂 協力■ シネマ203、株式会社マツダ映画社

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